緊張すると、汗がぶわっと顔中に噴き出る。
しかも別に舞台に立つ時とかではない。
人に声をかけられたときであったり、質問を投げかけられたり、見つめられたりしているときだ。
これは本当に昔からで、意識しだしたのは中学の頃あたりだったように思う。
ひどいときには滴るほどの汗をかくので、周りがぎょっとしているのを何度か感じたことがある。
一番びっくりしたのは、別に怒られている場面などでは無く、職場の人と普通に話していた時にふ、と緊張した瞬間発汗していて、足にツツツーッと汗が滴った時だ。
勿論、事務所が暑かったという訳ではなく、突然の緊張により全身に突如汗が噴き出た。
これは流石に困って、急いでトイレに駆け込み全身を拭いた。
しかし、とんでもない量の汗が出ている、ということに焦りすぎて、拭いたところから追いかけるようにどんどんどんどん汗が出てきて留まることをしらなかった。
当時は冬で、寒さにより汗もすぐ止まるだろう、と高を括っていた私は、トイレの中、一人半裸で「砂漠地帯におったら重宝されたんやろなぁ」と思うより他なかったのであった。
